月明かりと薄桜 -誠の絆-
そして目が合うと
トコトコとこちらへ掛けてきた
沖田さんの顔がなぜだか歪む
「僕のせいで…ごめんなさい」
彼は深く深く頭を下げた
いやいや、そんなに謝られても…
彼は何も悪くないし
抜くなと言われた刀を抜いた私が悪い
それに、彼は何もしていない
「そんな謝…」
"そんな謝らないでください"
そう、言うつもりだった
けれども沖田さんがそれを許してくれなかった
ジリっと地面で石が削れる音がした
「男なら、女の子の一人くらいは守れないとねえ…」