ずっとずっと

プロローグ



「ありがとうございました。」





俺は男にお礼を言い、暖かい日差しを浴びながら、駅に向かった。




振り返ることはなく、ただまっすぐに、向かった。




男は多分、泣いていた。



声を殺して、泣いていた。



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