単純な出会いでも
こんなところでイチャイチャすんなよ。

そんな気持ちもちょっとだけあったけれども、あっという間に独り残された感じがして、消えた。
早く帰って、友達に電話して一緒にヤケ酒でもして泣こう。
確かあたしの友達にも同じような境遇の奴がいた気がする。
もしかしたら違うかもしれないし、いるかもしれない。
てもそんなことどうでもいい。
誰でもいい。
話を聞いて。
泣かせて。
甘えさせて。

とにかく誰かと一緒にいたくて。
独りは嫌だった。

自然と足も駅に向かうスピードが早くなっていく。

そして涙もでてくる。

泣くもんか。
独りでなんか泣きたくない。

そんな自分と葛藤していると。

アイツが現れた。
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