意地悪な男と恋をはじめます。
第拾壱話貴女が好きです。(洸side)
食材買うのって、こんなに時間かかるものだったろうか。俺が自分で買うときは、すぐにぱぱっと買ってしまう。もちろん俺の場合は、質は確かめていない。だけど桜楽さんは、野菜一つ一つ上のを適当に取るわけでなく、傷んでないかちゃんとチェックしてから、買い物かごに入れている。そのためか俺が想像してたより、買い物に時間がかかった。

買い物終え自宅についてしばらく、なんも会話することなく、桜楽さんは、料理に取りかかった。

「桜楽さんなんか手伝おうか?」

「いいわよ。待ってて。それに荷物持ってもらってたし、疲れたと思うから、ゆっくりしてて。」
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