隣の野獣<アイドル>

空いた隣の席

「舞ーー!おっはよ♪」


「ん、おはよう、葵」


いつも元気良く話しかけてくれる私の親友、葵。彼女は可愛くて、いつも私の心配をしてくれる、お姉ちゃん的存在。



私には、高校3年生の兄が一人いるだけだから、本当、葵みたいな存在が居てくれるだけで人生の支えになってる。

「舞〜…クラス別れちゃったね…」

「うん…どうしよう、葵〜泣
私、葵が居ないと不安だよぉ~泣」

「大丈夫!!舞なら直ぐにいい友達出来るって!それにほら、舞は2組で私は3組!クラスとなりだから休み時間とか遊び行くから!」

そう言って微笑む葵の心強い言葉が身にしみる…


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「よーし、朝のSHR始めるぞー」

そう言って2組のクラス担任、植松先生が挨拶を始める。専門は数学。私は数学好きなほうだから、何となく安心する。



…にしても



普通



授業初日位、クラス全員揃ってもいいよね?




なんで私の隣の席だけ空いてるの?


「まだ皆知らない子も多いだろうから、この後のLHRで自己紹介するからなー。自分の名前と、高校生になっての抱負を簡単に考えておくように!」



自己紹介かぁ…苦手だなぁ…


でもきっと、これで隣が誰なのかわかる。
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