それは、ナイショの恋*【短編集】
アイツに言おうか言わないか、はたまた俺がただヘタレな男なだけか…………




気持ちはどんどん大きくなるし、これ以上アイツに………海(うみ)に伝えないのはキツイ。 他の男のモンになっちゃったらどうしよう……………


こんなことをグダグダと思って春夏秋冬が過ぎてしまい、高校3年になっていた。




グダグダし過ぎだろうよ、俺は!!





そして、俺の耳にあり得ない情報が入る。海の友達のトーコから、「海、最近告られたんだよ!」との情報だった。



あの海に告白なんてするヤツなんていんだ・・・



「先、越されちゃったね。早くしないと、海、桜井くんと付き合っちゃうよ〜!」と・・・




んなの、わかってるよ!!




それもあってか、スゲーイライラしてしまう。俺がもっと早く行動していたら、告白なんかさせなかったのに!





後悔は残るけど、進むしかねーよな! 海が大好きなんだから!!





「今日こそ、海ちゃんに告白しなよ!」




「ありがとう、センパイ!色々、相談乗ってくれて。」



委員会で同じセンパイに恋のアドバイスをもらっていた俺は、この事が原因で、最近の海の様子がおかしいことにきづかなかった。





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