【完結】遺族の強い希望により
通夜や告別式については触れなかった。

そもそも参列すべき間柄なのかが微妙なところである、というのもあったが、それ以上に、『行く』と言ってしまえば必然的に亮と顔を合わせる可能性が出てくる。


会うのは怖かったし、会うために行くと思われるのも嫌だった。

そして、そんなシチュエーションでも会いたいと望んでいる自分の浅ましさに気付くのが、何よりも嫌だった。


『玲奈を支えてあげてね』


最後の一文を、入れては消しを繰り返し、結局その文面は付け足さずに送信を押す。


躊躇えばメールを送らずに終わりそうだった。
だから最後のボタンを押す瞬間だけは、それまでにかかった時間が嘘のような勢いだった。
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