【完結】遺族の強い希望により

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「……はああ!?　え、どういうこと!?　け、結婚!?　結婚しちゃったのあんたたち！」

叫び声をあげた玲奈に、２人は照れくさそうな苦笑を浮かべながら「違う違う」と首を横に振った。

「なんだろね、婚約……とも違うよね？」

「んー……、まあでも、そういうことなんじゃねえか」

互いの目を確認するようにして頷き合う２人に当てられたのか、玲奈は「はあーっ」とわざとらしい溜め息を吐いた。


「色々条件は付いたけどな。大学戻ったら、親公認の同棲」

「じゃ、みのりも移り住むんだ。やった！」

と、玲奈は大学の近くにみのりも引っ越してくると知って、それは素直に嬉しいようだった。

大学周辺に仲間はそれなりに増えてはいるが、やはり地元を離れたひとり暮らしは淋しいのだろう。
高校時代からの親友が近くにいるのは心強いようだ。