【完結】遺族の強い希望により
はっきりと強い口調だった。
それはみのりにも影響を与える。

――そうだ、必ずある。別の答えが。


階下で見たものを思い出した。

絵に描いたような幸せな家庭が目に浮かぶ、この家の造り――愛情を込めて手入れされたのが分かる、開放的な庭。
祭壇に飾られたのは、幸せそうに微笑む優しそうな紳士の写真だった。


そして、その下に隠すように潜まされた……、


「ねえ。見当違いかもしれないけど……私、その『隠しもの』、もしかしたら見たかも」
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