【完結】bitter step!
ボクと生徒会長が両想いだとかいう、寝耳に水なとんでもない噂が学校中に飛び交ったのはその翌日のことだ。
ちなみにボクもさすがに生徒会長の顔くらいは知っているが、話したことどころか、半径10メートル以内に入ったこともない。


火のないところには……というが、立ったものは立った。
そういや根も葉もない噂って言葉もある。
日本語は矛盾だらけだ。


思えば、ひょっとしたら生徒会長の元カノとやらの本当の用事は、そのことだったのかもしれない。


とにかく、おかげでボクはその日、ボクのファンを自称する女子軍団の追究から逃れるのに必死だった。
美紗はボクをかくまってくれたけど、純平は腹を抱えて笑って見ているだけだった。
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