【完結】bitter step!
最後の晩餐?――これはパーティーか、戦争か。
生徒会室に先に入ってきたのは美紗だった。

彼女の「ただいま」という声に、響先輩は明るい調子で

「遅かったね。お預け食らって待ちくたびれたよ」

と返した。

そして美紗の後ろから、ポケットに両手を突っ込んだ純平がのっそりと出てきた。


――どうだった?


声に出すことのできない質問を、目で訴えかける。
憮然とした表情を浮かべた彼は、眉間にしわを寄せて目をギョロつかせた。


それは、ボクが予想していた反応とはまるで違っていた。

一体何があったのか、純平の表情からは読み取ることが出来ない。
それどころか、彼自身が、何が起こったのかを正確に把握していないように見えた。
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