【完結】bitter step!
「その箱を開ける権利は譲る。僕は、……なおのチョコを最初に食べる権利の方が欲しいから」
ギョッと目を見開いて、思わず先輩を仰ぎ見る。
ちょっと大人だと思ったばかりなのに……撤回だ!
【箱を開ける】よりも、そっちの方が、言われたこっちはめちゃくちゃ恥ずかしい!
純平は異常なほどに興奮して、ストレートティーのペットボトルで机をガンガン叩いた。
「あら、それは……どこまでも気が合いますね、会長」
美紗の綺麗に整った眉が、ピクリと歪に持ち上がった。
それは彼女も先輩と同じ【権利】とやらを主張するということか!?
もう……好きにしてくれ!
――結局、ジャンケンは執り行われた。
そして2回のあいこの末、美紗に【箱を開ける】権利が、響先輩に【最初に食べる】権利が無事に(?)与えられた。
ギョッと目を見開いて、思わず先輩を仰ぎ見る。
ちょっと大人だと思ったばかりなのに……撤回だ!
【箱を開ける】よりも、そっちの方が、言われたこっちはめちゃくちゃ恥ずかしい!
純平は異常なほどに興奮して、ストレートティーのペットボトルで机をガンガン叩いた。
「あら、それは……どこまでも気が合いますね、会長」
美紗の綺麗に整った眉が、ピクリと歪に持ち上がった。
それは彼女も先輩と同じ【権利】とやらを主張するということか!?
もう……好きにしてくれ!
――結局、ジャンケンは執り行われた。
そして2回のあいこの末、美紗に【箱を開ける】権利が、響先輩に【最初に食べる】権利が無事に(?)与えられた。