【完結】bitter step!
「オレね、普段の昼休みはこの階の空き教室のどっかにいるから」

「……はあ?」


そんなこと聞いてないし、だからなんだってんだ。
ボクがものすごくコイツに会いたがってるみたいな――……


「人生相談ね。いつでも受け付けますよ、迷える子羊ちゃん」

梶原はそう言って、最初に見たときと同じように、両手を大きく広げた。


「――絶っ対いかないと思うけど。……一応、覚えておくわ」

片手を軽く上げて見せてから、ボクは生徒会室を後にした。

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