恋の禁断症状

少し強引だな、と思ったけれど先輩はいつもそうだったから

何も不思議に思わず躊躇するまでもなく鍵を渡した

あっというまに慣れた手つきで、器用に穴へ紐を通すとわたしの掌に返した

だから余計に何も不審に思わなかった


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