恋の禁断症状
「幸せになれよ、」
「…え?それはお互いのことでしょう」
かずゆきは少し笑ってみせたがどこか悲しげだった
「俺はいつだって何があったってマナの味方でいるよ、だから幸せになって欲しいんだ」
しゃがんで見ていたことに足が疲れたのか、かずゆきは立ち上がった
「俺、そろそろ帰るな。コンビニ寄りたいから別々に帰ろう」
「…そうだね、その方がいいかも。また明日!わたし明日学校に行くから」
そう言って手を振ると、わたしは急に吐き気がして
浴衣の袖にみかんを忍ばせていたことを思い出した