不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「…これなら、やる。」
別に欲しくて見てたわけじゃないのに、アカリさんはチョコレートケーキをずいっと出してきた。
『えっ』
さっきあげないみたいなこと言ってなかったっけ?
い、いいのかな?
『あ、ありがとうございます』
ボソっと呟いて、おずおずとその出されたケーキを受け取った。
アカリさんの無表情は変わらない。
「うおおおおおい!お前俺が食いてぇつってもくれないくせに!何だこの違いは!!」
ツバサさんはソファーに片足を乗っけて、ピシッと食べていた箸でアカリさんを指す。