不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上



「……は?」



思わぬ返答に、俺は間抜けな声を出してしまった。



けど、そんなの俺だけで、






「あのブス言うようになったな」

と、ツバサさんが笑う。




「本当。…アカリ振られちゃったね?」


クスクスとハルキさんも笑っていて、





「あぁ、敵わねぇな」


1番驚いたのは、普段無表情で何を考えているかわからないアカリさんが柔らかな表情を浮かべていることだった。





そして、



「ふざけんな!!調子乗んのもいい加減に____ガラ





中の声がヒートアップするのを防ぐように、ドアを開けた。









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