不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「お前、このままだと傷だらけの姫だな!」
ツバサが、私とアカリの反対側のソファにふんぞり返りながらギャハハ!と笑う。
…確かに治りは遅いかもしれないけど、今回の傷はかなりの擦り傷。
誰のせいで大袈裟になってると思ってるんだ。
『そもそも私姫じゃないし…』
「残念だけど、リンちゃん。もう手遅れだよ」
と、救急箱を片手にいつの間にか現れたハルキ。
『…どういうこと?』
「もうみんなリンちゃんが姫だって思ってるってこと!」
確信犯の如く、ニコリと満面の笑みを見せてくる。