不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
他の奴らは目もくれない。
俺は一直線に、1番奥のソファに寝ているアカリさんに声をかけた。
いつもアカリさんは顔の上に雑誌を載せているが、あぁ見えて案外寝ていない。
「なんだ」
その証拠にむくりとすぐに起き上がった。
側で漫画を読んでいたツバサさんも顔をあげ、パソコンをいじっていたハルキさんも俺の方を向いた。
「あの女の正体は一体なんなんですか」
これは俺だけじゃない。
他の連中も思っていることだ。