不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上


「……お前は、いつも翔子が第一優先だな」



静かに言ったアカリさんの言葉に、公平はツバサさんの腕をどかして真剣な表情になった。



「……大切なら大切でいいんスよ。ぶれなくて」




と、

ハルキさんがパソコンをいじっていた手を止めた。


「公平、それは違う。アカリは、光龍…ここにいるみんなも大切なんだ、だから……」



「俺たちを危険に巻き込むかも〜とかくだらねぇこと考えてんだよ」


ハルキさんに続いたのは、何も考えてないと思っていたツバサさんだ。



「大体、てめぇだけが大切だと思ったら大間違いなんだよ」


「ツバサの言う通り、俺たちの中でももう十分大きい存在だよ」




そんなの、俺たちだってそうだ。

一緒過ごしてるこの日々を失いたくない。


ここにいる全員が思っていることだ。





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