不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
____________ハルキside
母親がいないこの現実を、1人で乗り越えようとするこの小さな少女の背中は、儚く、脆く、弱々しいものだった。
俺たちには黙って側にいることしかできない。
リンちゃんを1人にしないようにすることしかできない。
けど、それは俺たち3人にしか出来ないことだ。
誰が言い出した訳でもない。
俺たちもこの部屋で過ごすようになって1週間、
『私が、殺した……』
久々に聞いたリンちゃんの声を俺たちが逃すわけがなかった。