不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「って、あ、あれ?!誰もいない……」
あ、そうだ。
俺たちは幹部室の隣の部屋にいるんだった。
「ごめん、ごめん、こっちにいるよー。どうしたの?」
面倒くさい問題じゃないといいなぁ、なんて思いつつ、ひょっこり顔を出せば、焦りで顔を曇らせているショウが。
「狼牙が………、」
「なに?」
狼牙______………
最近大人しくしていたはずの敵対族だ。
薬や強姦、目的の為なら手段を選ばない極悪非道な集まり…。
もう何個は溜まり場である倉庫は潰したし、最近大人しくしてると思った矢先だ。