不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「危ないから下行っちゃダメだ!!」
きっと、彼女には俺の声は届いていない。
勢いよく階段を降りて行く。
1週間ぶりに重力を感じているせいか彼女の足元はおぼつかない。
っ言わんこっちゃない!!
また怪我する!!!
引き止めようにも追いつかない。
案の定、数段残して足を踏み外した彼女を抱きとめたのはツバサだった。
「っとにあぶねーなお前。起きて平気なのかよ?」
あぁ………良かった………。
本当にリンちゃんにはハラハラさせられる。