不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「何キョロキョロしてんだ。あいつらもう下行ったぞ」
『あ…』
後ろから音もなく現れたアカリさんにちょっとびっくり。
アカリさんの制服姿は新鮮で、つい顔が赤くなる。
と、
『ぶっ!!』
バサッと顔面に何かをかけられた。
それはいつものフード付きパーカー。
アカリさんは1階に降りるときは必ず私にこれを渡す。
顔を隠せ、と。
言われなくてもわかる。
私はパーカーを着て、フードを深く被る。
そして、アカリさんに手を引かれ、1階に降りた。