君が教えてくれた事
お産は、想像以上に大変なものだった。
病院に着いても、子供はすぐには産まれて来ない。
何度も何度も繰り返し襲ってくる痛みに、リカは必死に耐えていた。
眠る事も、食べる事も出来ない程、苦しんで・・・苦しんで・・・
俺は隣にいても、リカの手を握り、体をさすってあげる事しか出来ない。
「頑張れ頑張れ。リカ、・・・頑張れっ。」
代われるものなら代わってやりたい。
リカの表情から、その痛みは相当なものだと思う。
「リカ、噛むな。」
唇を噛み切り、うっすらと血が滲む。
「あ゛ーっ・・・いたいっ・・・ん゛ーっっ・・・いたっ・い・・・」
気の遠くなる様な時間の長さ。
リカがようやく分娩室に運ばれたのは、陣痛が始まってから、22時間が経ってからだった。
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