命の源
最強コンビ伝説
午後6時




お祭りももう花火を待つのみといった状況で、いよいよクライマックスに差し掛かっていた。




生徒達の大半が、仲間同士で集まり、だべっている。



その上、通り雨があったため、体育館に雨宿りのための生徒が殺到し、体育館は、一種の生徒達の憩いの場と化していた。




「あ、何かもう雨止みそうじゃない?」




私は、窓の外を眺めそう呟いた。




「マジで?」




雄介の表情が明るくなる。



さっきから




「頼む、花火までには晴れてくれ〜」




と必死に神様に頼んでいたのだ。




何が祭りって気分じゃなくなっただよ




そう思いつつも雄介の明るさには、救われた。




こいつは、自分がどんなに落ち込んでても周りを盛り上げることを忘れない。




だから皆、雄介を好きになる。
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