命の源
やっばい




・・泣きそう。




うっすらと涙が滲み始めた瞳に手を当てる。




その時、いきなり声をかけられた。




「宮近〜試験どうだった?」



急な呼び掛けに驚いて振り返る。




夏木だ。



夏木は相変わらず、夏木のままだ。




・・何かよく分かんないけど。




人の噂に振り回されること無く、自分の夢にだけ真っすぐに生きている夏木。




その姿が夕日に照らされ眩しい。



「試験どころじゃなかったよ。」




私は気の無い返事をする。
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