叶えたい花。
道連れ

なぁ!落ち着かねぇよ!

 そんないつも通りの日常を終えた次の日、教室に入ると、面白くなさそうな顔をしたシゲがいた。
 珍しい表情で、珍しく自分の席に座っているシゲに、私は空が心配になった。季節はずれの天気になるのではないかと思ったのでした。
 私が、シゲの隣にある私の席に座ると、シゲは勢いよくこっちを向いてこう言ってきた。

「なんでだよ!」

「はい?」

 訳も分からない私がそう返すと、

「サボれなくなった」

 と、私にとってはあまり重大ではないことを言い出した。あまりにもアホなことを言うもので、

「…は?」

 と、もう一度聞き返してしまった。

「あんのハゲオヤジ、覚えとけよ!」

 どうやら、サボリを見つけた先生は学校一タチの悪い数学教師らしい。なぜかというと、シゲがそう言うのは数学教師以外いないから。
 それを理解した私は、

「自業自得でしょ、学習しなさい」

 と、説教じみたことを言ったのだった。すると、

「大体!なんで俺なんだよ!」

 と、シゲは私の話に耳を貸さなかった。
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