叶えたい花。

会わせたくなかった。まぁいいけど


「気が済んだな?泣き虫。こっち来い」

「?」

 シゲは突然教壇の所まで歩き出し、私をそこに押し込んだ。

「!?ちょっとシゲ!」

 と、怒ろうとする私に、シゲはこう言ってきた。

「しっ」

 訳も分からず静かにしていると、シゲに似ている低い声が聞こえてきたのだった。

「お前、いい加減にしろよ。いつまでこんなこと続ける気だよ。父さんたちだって」

 シゲは最後まで聞く前にこう言った。

「知らないよ、そんなこと。帰ってくれないかな?お兄さん」

 シゲがお兄さんと呼んだその人は、シゲに向かってこう言い返したのだった。

「黙れ。好き勝手やってるくせにいい子ちゃんしてんじゃねぇよ」

 シゲも、全く下がろうとせずにこう言った。

「何のことかな?僕が好き勝手やってるはお父さんたちのおかげさ。文句ならそっちに言ってよ」

 シゲのお兄さんらしき人は、シゲにこう言い返した。

「いい加減にしろ!!お前みたいな恥曝し!いるだけで不愉快なんだよ!!」

 私が、聞いていられなくて出て行こうとすると、シゲは冷静な態度でこう言い返していた。
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