叶えたい花。

 と、すぐに笑い出したのだった。

「えっ、あっ…の…」

 急に笑い出した甲斐先輩に戸惑う私だった。でも冷静になって考えると、励ましてると言うよりは貶しているに聞こえるしかない。

「お前さぁ、バカじゃねぇの?誰がお前ごときの言葉で傷つくかっつーの!」

 と、甲斐先輩は笑いながらそう言った。私は、もちろん少し傷ついたけど

「すいません、そうですよね」

 と、いつもの愛想笑いでごまかした。

「お前、本気で俺が傷ついたと思ったのか?」

 いつまでも笑っている甲斐先輩に、私は、

「はい」

 と素直に返した。もちろん、甲斐先輩は少し驚いていたようだけど、

「ばーか!んなわけねーだろ!」

 と、私の頭をくしゃくしゃっと撫でて、甲斐先輩は豪快に笑った。

「わわっ」

 私は乱れた髪を気にしながらも、そんな甲斐先輩に少し安心していた。そんな時、

「どーよ?少しは俺に惚れたか?」

 と、甲斐先輩は突然言い出した。私は慌てて

「んなわけ…!」

 と否定した。でも、甲斐先輩はまた笑って私にこう言うのだった。
< 9 / 59 >

この作品をシェア

pagetop