空のギター
諦めるように生きてきたんだ
何もかもが面倒で
“You can do it!”
誰かが言ってたけど
僕は「無理だ」と繰り返し
いつしかここへ
行き着いたのさ





 突然現れた超人に、心が折られたこともある。適当にやっていれば良いと思った時期もあった。この歌詞にはKazamiのそんな思いが込められているのかもしれない。彼は自分に代わって主旋律を歌い始めたKouyaに、自分の歌声を重ねた。





ほんの少し頑張ったなら
知らなかった感情憶えて
溢れる思い
言葉にすれば
仲間が僕に微笑んでたよ





 努力を惜しまないKouyaにも、楽をしたいと思ってしまう瞬間はある。だが、そこで諦めの一線を引くのではなく、少しだけ無理をしてみた。すると、新しい気持ちの芽生えに繋がったのだろう。再び来るサビ部分。背の高いRaiseiとKouyaが並んで歌い出した。





星を目指して進もうか
光の彼方に明日を見据えて
君が居ればもう迷わない
共に足並み揃えてゆくよ





 前に向かって進もうという、強い意志を感じる歌詞だ。間奏中にピタリと揃った振り付けも、それを思わせた。間もなく大サビ部分へ突入する。肩を組んだ五人が、未来への五重奏を奏でた。
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