私と召喚学。
見るからに怪我をしていて、慌てて抱き上げて秘密基地の中に入れた。

その馬は、異常に軽く5歳の私でも運べるくらいだった。

お母さんから少し習った、治癒魔法を見よう見まねで怪我をしているところに手を当てる。

「...いやせ…ホワイトケア!」

パアアッ

白い光が、怪我をしている部分を包み込み
少しずつ治していく。

詠唱をあまり覚えていなかったが、何とか発動した魔法に安堵した。

馬も前より顔色がよくなった。


その様子を見て、
とりあえず食料を持ってきて食べさせなければ、と思い急いで家に帰る。

誰にも見つからないように玄関から入り、


「これと…これ!」

パンと水、他にフルーツを両腕で持ち、落とさないよう運んだ。




「フゥーッフゥーッ」

秘密基地に戻ってきたら、馬が立ち上がっており、敵意をむき出しにして私を睨み付けていた。
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