‡詩集‡ハナウタオブジェ

我いかような唄覚へたか

出会ひ別れし咲く花の

声聴くときぞ 花は儚き

枝からはなれ 君散らんとす

みたび自由なれども姑息の身

潮たる想ひ 春霞

ゆゑだつ遊び なのめなり

つたなし魂は ことごとく憂し

たづき みづくき かたほなり

嗚呼やめがたし やめがたし