モテすぎる先輩の溺甘♡注意報


「本宮先輩が車で⁈!てか、免許持ってたんだ?」


「全然知らなかった……。え、でもそもそもあたしを迎えに来てくれたの?かな?」


「それ以外考えられないでしょ!早く行きなよ!」



すると、あたしの携帯の着信音が鳴った。



画面には〝ひーくん〟の文字。



「は、はい」


「授業終わった?」


「うん、終わったけど……ひーくん、もしかして校門の前にいる?」


「いる。寒くて死にそうだから早く降りてこい」


「あ、あのねっ、車……だよね?」


「あぁ。どうした?」


「日菜子と帰る約束してたんだけど、日菜子も……いい?」



こんな雪が降ってる中を1人で帰らせるわけにはいかない。



隣で日菜子は必死に手を横に動かして「いいー!いいー!あたしは大丈夫!」と口パクしてたけど、ひーくんはあっさり承諾してくれたから無理矢理日菜子を連れてひーくんの元へ向かった。



学校の前には雪が降ってるから迎えの車が他にたくさんあって、でも、傘をさして校門まで来てくれてたのはひーくんしかいなかったから余計に目立っていた。



< 379 / 413 >

この作品をシェア

pagetop