モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
どうしても意識が集中してしまうのは、服をめくりながら撫でるように徐々に上がってくるひんやりとした感触。
このままいけば必ず胸へとくるわけで……このまま続けば大人の階段を登るわけで……あたしの心臓は破裂しそうなほどバクバクと脈を刻んでいた。
それが胸に触れたとき、ギュッとひーくんの服を掴んだ。
その瞬間、なにかのスイッチが切れたように起き上がるひーくん。
腕を引っ張られたあたしも同じように起き上がった。
「あの……」
「ん?」
「え?いや、その、」
今さっきまであった出来事がまるでなかったかのようにあっけらかんとした表情のひーくん。
急に終わっちゃったからあたしなにかしたのかなぁって思ったけど、そもそもドキドキしてたのはあたしだけ?
「……余裕があるのムカつく」
蚊の鳴くような声で呟いた不満。
こっちは初めてのことで、もしかしたら心臓の音がひーくんにも聴こえてるんじゃないかって心配になるくらいこんなにもドキドキしているのに。
ブラジャーのホックが外れたままでタイミング逃して付け直すこともできないのに。
目の前にいるこの男ときたら、嬉しそうにニヤッと笑って軽くキスをしてくる。