小さな君が好きすぎて
親友


「..な..ゃん..。な..ちゃん...。ひなちゃん!!!!!!!!」

「ふぁ、ふぁいっ!?」
突然の声に驚き、あたしはその声の主を見上げる。
すると、明らかにふてくされてる まおが頬を膨らませて眉間にシワをよせていた。

「もー!さっきから何回も名前呼んでるのに、ボーッとしてて気づかないんだもん!」

「あ、あはは...ごめんって!...河野君は?」
何故か気になって、まおに聞くと彼女は今までにないようにニヤついて、あたしの手をとると もうダッシュで教室を出ていった。

「ま、まお?どしたの、いきなり?」
彼女の行動が理解できず、そう聞いたけど走るのに夢中なまおはあたしの言葉には耳を傾けなかった。

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