いつかあなたと笑える日まで
幸せの時
家に帰ると必ず“おかえり”があった
毎日の出来事すべてが今振り返れば幸せな時間だった
幸せな時間なのに何かが足りない
そう、それは本当の母親の愛だった
“おかえり”は一体誰の言葉だったんだろうか
そうだ、あれは叔母にあたる第二の母親だった
育ての母
その当時生みの親の愛なんて微塵も感じなかった
育ての母との親子の幸せが続くと思っていた
それは余りにも短く余りにも突然の別れだった
線香花火のように落ちてしまったものはもう元には戻らない
勉強だって教えてくれた
愛を実感出来た
それだけで幸せだったのに…

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