俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
たまの休日、
紺野は駿祐のアパートに顔を出していた。


自分のまわりで起きた出来事や、共通の知り合いについての話、
そして、これからの自分の方向性等を語りながら
ふと、駿祐がきりだした。


「あのさ、琴と慶太って、どんな仲か、おまえ知ってる?」

「え?…なんで?」

その瞬間、紺野は嫌な予感がしていた。

「メールで、慶太に世話になってるって…何をだ?」

「ん。痴漢対策とか?」

「…」

「ウソだよ、バカ!そんな心配か?潔く置いてきたくせして。」

「連れてくるワケいかねーだろ!」

「語学留学のオレと違って、おまえの場合、期限がハッキリしねーもんなぁ。で、どうなの?答えは見つかりそうか?」

「なんとなく。」

「…オレ、来期の授業は更新しないことにしたから。」

「え!」

「そしたら帰国して、晴れてまた浪人生だなぁ。」

「じゃあ、大学って」

「日本のだよ、決まってんじゃん!」

「そっかぁ。」

「…おまえ、大丈夫か?」

「まあ、なんとかやってみるよ!それしかないし!」

「…さっきの話だけどな。オレの知ってる限りでは、慶太と琴乃、何でもナイよ。」

「変な言い方だなぁ。そんなことじゃなくてさ、」

「いいか、二人の関係は何でもナイ。おまえがいるからな。けど、慶太は…琴乃のことを」

「あはは、何言ってんだよぉ。」

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