俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
全治2か月というのは、
普通に生活をすることに対してで、
もとの駿祐の生活に、完全に戻るのには、
それからどのくらいかかるのだろうか?


こうやっているうちにも、筋力は衰えている一方

その間にも、健全なライバル達との差は開いていくわけで…


駿祐は焦っていた。


そんなときでも、琴乃は毎日、病院へと足を運んだ。


そんな琴乃に、心配をかけまいと、
平静を装ってみせていた駿祐だったが、
内心では、
日毎、不安は募り、
次第に、焦りは苛つきへと変わっていった。


「じゃあ、そろそろ帰るね!また、明日来るよ!」

「琴、いつも大変だろ?」

「大丈夫だよ。」

「俺もさ、まだ、しばらく変化なさそうだし、なんかの時は連絡するから、」

「…なに?どうしたの?あたしは大丈夫だよ。」

「ごめん…ちょっと、俺がキツイかも!」

「!」

つい、言ってしまったのだ…

「この状態にも慣れたし、ちょっと、考えたいこともあって…ホントは今、周りに気を使ってる場合じゃないんだ、俺。」

「…ごめんなさい!あたし…」


そして、こんな状況の中でも…

「もちろん、嬉しいんだけど」

「自分が!…あたしが、会いたかっただけかもしれない…」


お互いに相手を思いあった言葉が苦しかった。
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