伝え忘れた想い。






この5日間で朝1番の習慣ができた。




「あのっ」



「ん?何?」



「リンダ先輩いますか?」



「リンダ?……あー、林田(ハヤシダ)?」



「あ、はい」



「今日も来てないよ。

明後日から自由登校だし、多分あいつもう来ないと思うよ」



「そうですか…ありがとうございます」



リンダ先輩と話してから5日が過ぎ、未だリンダ先輩とは会えていない。


メールをしても返事は返ってこない。



リンダ先輩…どこに行っちゃったの?













「おかえり。どうだった?」




クラスに戻ると金森が眉毛を下げて4日連続同じ質問をしてきた。

そしてあたしは金森の4度目の質問に対して4度目の同じ回答を呟いた。



「今日も来てないみたい……クラスメイトの先輩が明後日から自由登校だしあいつはもう来ないだろうって…」



「……そっか」



あたしの回答に金森は下がっていた眉毛をもっと下げてあたしの頭を撫でてくれた。


金森の優しさを頭に乗せられた手に感じながらずっと抱えたいた気持ちを金森にぶつけた。




「金森…リンダ先輩はなんで学校に来ないのかな…?

なんであたしのメールに返事返してくれないのかな…?」



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