伝え忘れた想い。



「そ、そっか。庄司が嫌なら別にいいわ」



田中の分かりやすい無理矢理な作り笑いに罪悪感を感じながら

小さな声でまた謝るとiPodをポケットにしまった。



そしてもう話し掛けられない様にノートと黒板に交互に視線を向けた。

でも意識は黒板ではなく、あの高校の頃に向けられていた。



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