神様がくれた宝物

 「多分それってぇ、うちのクラスの川瀬じゃないかな」



 「川瀬 樹が相手じゃ、誰でも運命って思いたくなるよぉ」



 「だよねぇ、あのルックスだもん」





 クラスメイトの女子たちがキャーキャーと声をそろえて言う。


 川瀬くんっていうんだ…。





 「けどさ…アイツはやめたほうがいいよ」





 急にシンとした重苦しい空気に変わる。





 「え、どっ、どうして…?」





 あたしはみんなに尋ねる。



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