食人姫
障子を開けて、祭壇を迂回して賽銭箱の陰に隠れる。
まだ哲也は大人達を相手に暴れているのか、それとも……。
麻里絵の手をギュッと握り締め、広場の様子を伺う。
すると……。
「なぜだ……なぜ化け物に食われないんだ!」
「こいつはまだ高校生だろ!?儀式を済ませていないのに食われないはずがない!もっと離れろ!」
哲也を取り囲む警護が、困惑した様子で哲也から離れる。
「はっ!その刀は飾りか!ああん!?ガキ一人殺す覚悟がなくて、殺すなんて言ってんじゃねえぞ!」
状況から察するに、警護は自らの手を汚してまで殺したくない。
化け物に食わせて、役目を果たそうとしているのだろう。
だけど、それは不可能だ。
俺達は全員、実香の指を持っているから、化け物に食われる事はない。
「大輔君、哲ちゃんはどうして化け物に食われないの?大輔君達も夜なのにここまで来られたみたいだし」
「言っただろ?先代の巫女が、小谷実香が守ってくれてるんだ。だから化け物は俺達に近付く事が出来ない」
今は詳しい説明はいらない。
ただ、襲われないという事実さえあれば。
まだ哲也は大人達を相手に暴れているのか、それとも……。
麻里絵の手をギュッと握り締め、広場の様子を伺う。
すると……。
「なぜだ……なぜ化け物に食われないんだ!」
「こいつはまだ高校生だろ!?儀式を済ませていないのに食われないはずがない!もっと離れろ!」
哲也を取り囲む警護が、困惑した様子で哲也から離れる。
「はっ!その刀は飾りか!ああん!?ガキ一人殺す覚悟がなくて、殺すなんて言ってんじゃねえぞ!」
状況から察するに、警護は自らの手を汚してまで殺したくない。
化け物に食わせて、役目を果たそうとしているのだろう。
だけど、それは不可能だ。
俺達は全員、実香の指を持っているから、化け物に食われる事はない。
「大輔君、哲ちゃんはどうして化け物に食われないの?大輔君達も夜なのにここまで来られたみたいだし」
「言っただろ?先代の巫女が、小谷実香が守ってくれてるんだ。だから化け物は俺達に近付く事が出来ない」
今は詳しい説明はいらない。
ただ、襲われないという事実さえあれば。