海までの道 ~あなたと私の距離~


鈍感になっていく人間に、大切なことを知らせてくれているんだ。


航太は子ども達に自然の大切さや美しさを知らせるんだと、はりきっている。


体験することが一番だけど、本を見て自分の中で想像したり、感じたりすることも大事なことだと。


そんな一生懸命に仕事に頑張る姿が好きだ。


人は一日一日を精一杯に生きている。


こうなりたいと夢を持ち、未来を築いている。


過去、現実、未来…


もしかしたらそれはどれも一緒なのかもしれない。


過去がなくては今にはならない。


今の現実は夢があるからあるのかもしれない。


夢を見て現実を生きて行かなくては、未来にはつながらないのだから。


航太のことを好きになっていく気持ちが強くなるほど、和香でいた自分の過去の存在があ
ることに不安を持ち始めていた。


  誰にも言えない事。


  自分自身ですら理解できない出来事。
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