海までの道 ~あなたと私の距離~

今日は、授業の始まる前の最後の夏季補習。


久しぶりに学校に向かう。


もうすぐ夏休みが終わる。


休みなんて始まる前が一番楽しいのかもしれない。


あっという間に時間は過ぎる。か…


にぎやかな教室。


それぞれに夏の思い出を話し合って楽しんでいる。


「和奏、今日時間空いてる?」


『うん。大丈夫だよ』


「じゃあさ、夕飯一緒にしない。おごります」


『エー 柚葉が』


「うーん、正確に言うと私じゃないんだけど…」


『あー、そういうこと。なら遠慮なく、ごちそうになります』


「どこかおいしくてお勧めの場所ある?」


『そうだな…あっあのイタリアンのお店は?』


「この前、和奏達が行ったところ?いいねぇ。私も行きたかったんだ。じゃあ、決定ね」
< 194 / 236 >

この作品をシェア

pagetop