放課後の屋上


「いいです。一人で帰れるんで」


スタスタと先輩を置いて帰る。

いつもこの時間に一人で帰ってるんだから一人で帰れるのに…


「だーめっ!送るの」


ニコニコ笑って私の隣を歩く。


「…ありがとう…ございます」

「どういたしまして!
澪ちゃんと帰れるなんて嬉しいーな」


ほんとに嬉しそうにそう言ってくれるから悪い気はしなかった。



< 11 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop