向日葵の事情


翌日。
あたしは禅の倉庫の前にいた。

勿論、まだ最終日でもないけど
早く決着をつけたかったから。


「早かったね、有馬。禅に入る気になったの?」

「いや、話したいことがあって」

「…そう、立ち話もなんだから総長室へどうぞ」


一対一か…逃げる隙も作らせてくれないのね、流石。


でもこれはあたし達の問題だから
あたし一人で解決するよ。

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