向日葵の事情

時雨の笑顔は引き攣った

「は?なに…?」

「まぁ、あんたが考えてることは大体わかったよー。

NO.1の座を狙ってたところに丁度あたしが姫に就任した。
で、あたしは時雨にとって使える駒だった。
思惑通り空海は揺らいで亀裂が走ったわよ」

「………」

あたしは淡々と時雨を煽った。


「沈黙は肯定、よ。お兄ちゃん?」


あたしがそう言った瞬間
視界がぐらっと揺れた。


ドサッ

目の前に時雨の顔。


あぁ、あたしもしかして…
押し倒されてる?

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