向日葵の事情

【晴哉side】


「有馬!」

禅の総長室の扉を開けた。

そこには、時雨に押し倒されてる有馬と
泣いてる時雨がいた。


「え…なんで来たの?」

有馬が目を丸くして言った。


「いや、助けに…ってか、てめぇ有馬に何してやがる!」

俺は時雨を起こし胸ぐらを掴んだ。


すると時雨はさっきまでの表情と一変して余裕そうに笑って

「さっきの状態見ればわかるだろ?」

…なっ!

「おい!てめぇ許さね…「ちょっ、時雨!誤解するようなこと言わないでよ!」

有馬が俺の言葉を遮った。

「時雨とは何もないよ。
ってかそっちこそ何でここに来たのよ!」

何もないのか…よかった…

「あぁ、それはだな、盗聴をして…」
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