向日葵の事情

…あ?
あのクソメガネ、調べただと?

まぁ、あたしの存在は知られちゃいけないから情報も堅くロックされてますけど


…もしも、調べたことが社長に知られたら

お前らも大変な目に遭うのに…


「…ねぇ、勝手にあたしを調べないでくんない?」

あたしはベッドの周りにいる空海に言う


「お、起きてたのか…お前」

「殺されても知らないから」


あたしは言葉をスルーし
空海へ思いっきり睨んだ


まさかこのあたしが忠告するなんて。

今まで、他人がどうなろうと
知らんぷりしてきたのに。


それは多分、太陽の夢を見たから
たまたま機嫌がいいだけ

彰と同じことを言った晴哉に絆されたわけじゃない

そんなの有り得ないよ

だって、あたしの太陽は彰だけでしょう?
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